【セミナー終了】主体的・対話的で深い学びをどう実現するか

ご参加ありがとうございました
今回の体験授業は、田口先生による社会科(現代社会)でした。授業と振り返り会の様子を、写真とともにご紹介します。
 『まずは自分の似顔絵を1分で描いてください。口はvの形で、ニッコリさせてください。よーいスタート!』
 次に「あなたにとって、青年期とはどんな時期ですか?」という問いに、自分の考えを書きます。お隣さんとプリントを交換し、お互いに自分の考えにお隣さんからホメント(ほめるコメント)をもらいます。各自お隣さんの意見を板書し、クラスみんなの意見が出そろいました。いいなぁと思ったクラスメイトのことばを3つ選んで、メモ。一問一答の記入は、教科書を読めばわかるので、難しくありません。
 その間に、田口先生が一人一人の名前を呼んで、『(ファイルへの綴じ込みを)お願いします』と先週のプリントを返却していきます。田口先生の普段の授業をそのまま体験し、生徒役の皆さんもエアプリントを受け取りに立ち上がります。

 各ペア・グループに問題が割り振られ、代表者が板書します。田口先生が、答え合わせ・解説・誰か一人が正解すると全員にボーナス点がもらえるクイズを行ったあと、当初の自分の考えに、クラス全員の意見、教科書で学んだことを踏まえて、あらためて自分の考えをまとめます。
 残りの時間で、お隣さんとクイズ形式で問題を出し合います。田口先生が時間を測っていて、とてもスピーディなテンポで進んでいきます。みなさん楽しそう。問題を出す側も何度も声に出して読むことが、記憶の定着につながっていくことを体感します。

 小林の進行で、手順通りに振り返り会を進めます。まずはグループで、良かった点・自分もやってみようと思った点を話し合い、授業者に伝えます。『テンポが良い。生徒に暇な時間がなくて、いい意味で余裕がない』『ペアワークの内容が難しくないし、そこまで深く関わりすぎないので気分がよくないときにもやりやすい。できる子できない子で差が生まれない。脱落者を生まない授業だと思った』…etc.
 続いて、授業者への質問です。休憩時間が取れなくなるくらい、たくさん質問が出ました。
こんな質問が出ました(質疑応答の一部です)
Q. 授業の目標を「1時間の成長を生徒自身に実感させる」と私は考えましたが、他にもありますか?
A. 1時間ごとはあまり気にしていません。最初と最後の意見が変わるのを自分で感じてもらうのは良いことですが、数年かけてやりたいと思っているのは、生徒の自己肯定感を上げるということです。そのしくみをつくっています。自己肯定感が上がると、質問ができる。先生がいなくても自分で勉強できるようになる。そのためのしかけが一番の意味合いです。

Q. 教科書で太字となっているキーワードはプリントの出題以外にもありました。問題に入れる・入れないはどのように決めていますか。
A. 大学入試に出たか出ないかです。過去の私大等の問題の解答、一問一答問題集でチェックして出なかった用語は出しません、と生徒にも説明しています。

Q. 問題を解いている時間にプリントを返却する意図は何ですか?
A. 時間の節約です。また、生徒が一度動くことで、頭のリセットができます。それと、渡すときに「お願いします」と言っていますが、これはプリントを綴じこむことも主体的にやってもらおうという声かけです。

Q. 毎回プリントを作成すると、準備に時間がかかるのではないでしょうか。
A. 毎時間の授業プリントは45分以内で作ることにしています。授業プリントの形式は同じなので、問題やキーワードを変えて作り直すだけ、短時間でできます。教科書データがあるともっと早くできますね。

文科系教科・用語の暗記・ペアワーク。いつもの小林の物理授業とはまた違うヒントをお伝えすることができたでしょうか。終了後のリフレクションカードには、たくさんの気づきがありました。

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