活動報告

【セミナー終了】主体的・対話的で深い学びをどう実現するか②

ご参加ありがとうございました
参加者の皆さんも講師も休憩を含めた6時間、変わらない集中力で深く考え続けました。
 まずは小林の話から始まりました。全国の学校を回る中で感じる最近の気がかり、これからの先生の役割、今までの時代とこれからの時代のリーダーシップとは、そして本日のプロセスの目標・・・丁寧で無駄のない説明は15分きっかりで終了し、いよいよ本題に入っていきます。
『あなたはなぜ授業改善に取り組むのですか?生徒・保護者・同僚などにどう説明しますか?』
 自分の考えを箇条書きで書き、お隣さんとプリントを交換して質問し合うことで深め、ブラッシュアップしました。さらに、お隣さんの考えで良いと感じた2つをホワイトボードに書いて、全体で共有します。詳しく知りたいこと、疑問に思うことなど、質問をしながらより深めていきます。
 ホワイトボードに書かれた考えのいくつかをピックアップして、小林が丁寧に補足し、質問を受けていきます。
 コンパクトな質問、思っていることの言語化は、とても難しい。小林のサポートで質問の核心をとらえてモヤモヤがすっきりしたり、また新たに疑問を感じたり・・・それぞれが深く考えることを続けていきます。
『あなたはなぜ授業改善に取り組むのですか?生徒・保護者・同僚などにどう説明しますか?』
 いろいろな考え方を加え、あらためて最後に自分の言葉で文章にしました。

 小林がブログでセミナーの感想を述べています。こちらからどうぞ。
 オープン講座は秋にも開催を検討しています。HP、ブログでご案内していきます。

【セミナー終了】主体的・対話的で深い学びをどう実現するか

ご参加ありがとうございました
今回の体験授業は、田口先生による社会科(現代社会)でした。授業と振り返り会の様子を、写真とともにご紹介します。
 『まずは自分の似顔絵を1分で描いてください。口はvの形で、ニッコリさせてください。よーいスタート!』
 次に「あなたにとって、青年期とはどんな時期ですか?」という問いに、自分の考えを書きます。お隣さんとプリントを交換し、お互いに自分の考えにお隣さんからホメント(ほめるコメント)をもらいます。各自お隣さんの意見を板書し、クラスみんなの意見が出そろいました。いいなぁと思ったクラスメイトのことばを3つ選んで、メモ。一問一答の記入は、教科書を読めばわかるので、難しくありません。
 その間に、田口先生が一人一人の名前を呼んで、『(ファイルへの綴じ込みを)お願いします』と先週のプリントを返却していきます。田口先生の普段の授業をそのまま体験し、生徒役の皆さんもエアプリントを受け取りに立ち上がります。

 各ペア・グループに問題が割り振られ、代表者が板書します。田口先生が、答え合わせ・解説・誰か一人が正解すると全員にボーナス点がもらえるクイズを行ったあと、当初の自分の考えに、クラス全員の意見、教科書で学んだことを踏まえて、あらためて自分の考えをまとめます。
 残りの時間で、お隣さんとクイズ形式で問題を出し合います。田口先生が時間を測っていて、とてもスピーディなテンポで進んでいきます。みなさん楽しそう。問題を出す側も何度も声に出して読むことが、記憶の定着につながっていくことを体感します。

 小林の進行で、手順通りに振り返り会を進めます。まずはグループで、良かった点・自分もやってみようと思った点を話し合い、授業者に伝えます。『テンポが良い。生徒に暇な時間がなくて、いい意味で余裕がない』『ペアワークの内容が難しくないし、そこまで深く関わりすぎないので気分がよくないときにもやりやすい。できる子できない子で差が生まれない。脱落者を生まない授業だと思った』…etc.
 続いて、授業者への質問です。休憩時間が取れなくなるくらい、たくさん質問が出ました。
こんな質問が出ました(質疑応答の一部です)
Q. 授業の目標を「1時間の成長を生徒自身に実感させる」と私は考えましたが、他にもありますか?
A. 1時間ごとはあまり気にしていません。最初と最後の意見が変わるのを自分で感じてもらうのは良いことですが、数年かけてやりたいと思っているのは、生徒の自己肯定感を上げるということです。そのしくみをつくっています。自己肯定感が上がると、質問ができる。先生がいなくても自分で勉強できるようになる。そのためのしかけが一番の意味合いです。

Q. 教科書で太字となっているキーワードはプリントの出題以外にもありました。問題に入れる・入れないはどのように決めていますか。
A. 大学入試に出たか出ないかです。過去の私大等の問題の解答、一問一答問題集でチェックして出なかった用語は出しません、と生徒にも説明しています。

Q. 問題を解いている時間にプリントを返却する意図は何ですか?
A. 時間の節約です。また、生徒が一度動くことで、頭のリセットができます。それと、渡すときに「お願いします」と言っていますが、これはプリントを綴じこむことも主体的にやってもらおうという声かけです。

Q. 毎回プリントを作成すると、準備に時間がかかるのではないでしょうか。
A. 毎時間の授業プリントは45分以内で作ることにしています。授業プリントの形式は同じなので、問題やキーワードを変えて作り直すだけ、短時間でできます。教科書データがあるともっと早くできますね。

文科系教科・用語の暗記・ペアワーク。いつもの小林の物理授業とはまた違うヒントをお伝えすることができたでしょうか。終了後のリフレクションカードには、たくさんの気づきがありました。

(講演記録)福岡県高等学校教育研究会・秋季文化講演会

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 平成29年11月18日(土)福岡リーセントホテルにて行われた福岡県高等学校教育研究会の秋季文化講演会で、講演しました。
「主体的・対話的で深い学び」をどう実現するか?
 ~戦略を立てる、スキルアップを図る、組織的に取り組む~

 90分の講演時間、250名近くのご参加者に
「説明10~15分、グループでの共有と質問を考える時間2分、質疑応答8分」を3セット繰り返す、大胆な形式をとりました。ご参加の皆さんの質問もコンパクトでわかりやすく、とても質の高い講演会になったと思っています。
 講演記録を掲載しました。画像よりPDFファイルがダウンロードできますので、どうぞご覧ください。

 ※当日配布したレジュメもダウンロードできます。
  こちらからどうぞ。

(講演記録)東北地区私学教育研修会分科会

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 平成29年8月9日(水)~10(木)に山形県酒田市にて行われた、第55回東北地区私学教育研修会の分科会「教育課程」の講師を務めました。テーマ「感性と考える力を育てる授業-座学ではない実践-」を受け
 「主体的・対話的で深い学び」をどう実現するか
  ~授業改善の質的向上を図るための課題と解決策を考える~

という演題で90分の講演を行いました。

 研究集録をご作成いただき、小林の講演部分の掲載許可を快くいただきました。32ページの長編となりますが、よろしければご覧ください。画像をクリックするとPDFファイルをダウンロードできます。

【セミナー終了】アクティブラーニング入門講座6

ご参加ありがとうございました
越ケ谷高校授業研究委員会が成功した「授業見学週間」の活性化。
参加者の皆さんが学んだ内容の一部と、越ケ谷高校での成果をほんの少しだけご紹介します。
 授業見学では、生徒に何が起きていたかに注目する。
皆さん、これまでは授業者の先生を見てアドバイスや評価をすることが多かったのではないでしょうか。
他人の授業を見学する目的は「自分の授業に活かせるヒントを得る」ため!そのためには授業者の言動だけに注目しないで、生徒たちに目を向けることが大切です。
 小林が高校生に行う物理授業を動画で見学しながら「授業見学用ワークシート」を記入。これは「授業者を傷つけない振り返り会」を効果的に進めるためのワークシートです。
何に注目するかを思い出しながら、根拠も含めて具体的に書いていきます。
 画像は、越ケ谷高校の先生が書かれた「見に来てくださいカード」を一覧にしたものです。(名前を画像処理しています)
授業見学のための事前準備はせず(指導案もナシ!)普段の授業を見てもらいます。役立ちません、困っています、なんてことも正直に伝えておける雰囲気がありますね。新任の先生もベテラン先生も巻き込んで、授業について語り合う場面が増えていく様子が目に浮かびます。

参加者の皆さんの中にも、組織で自分だけが浮いてしまっている、若手がダメ出しされて授業改善を止めてしまっている、などといったお話がありました。
教員同士が全員で少しづつ取り組むには、教員同士が、安心安全の場で仕事が出来ることが必要であること。こんなことが組織での取り組みのヒントになるかもしれません。

2018年も内容を厳選してセミナーを開催していく予定です。どうぞご期待ください。

【セミナー終了】アクティブラーニング入門講座5

ご参加ありがとうございました
初めて受講された方、何度も受講されている方、それぞれに学びがあったようです。
今回はひとつのグループの振り返りを写真でご紹介します。
「生徒の立場で感じたこと」は何ですか?

 参加者の皆さんが生徒役になって受けた小林の授業は、セミナー用に特別に準備されたものではなく、実際に小林が高校教諭時代に毎日行っていた授業のひとつです。

 「主体的・対話的で深い学び」の授業に、生徒はどんな気持ちで取り組むか。ワンウェイの授業と何が違うと感じるか。自らが感じた不安な想い、配慮してほしいことは何か。さまざまな気づきがあります。

「教師の立場で振り返ってみて気づいたこと」は何ですか?

 単なるグループワークとは違う「主体的・対話的で深い学び」。
生徒の立場になったからこそ気がつき、どうあるべきか考える教師の立場。自然と疑問や質問も出てきます。

みなさんの授業で、「すでにやっている」「まずはやってみよう」「ちょっとだけやってみよう」「そのうちやってみよう」と思ったことは何ですか?

 あらためて自分の授業を振り返ってみると、意外にできていたことがある。少し変えるのは、思っていたほど負担なくできるのではないか。
 体験、振り返りをすることで、驚くほどに自分の感情の変化が現れてきます。仲間と共有することで、他者の体験からも学びます。質問のやり取りも学習のヒントです。

小林の授業体験を何度も受講されている、ある先生の感想です。

あらためて、「主体的・対話的で深い学び」は、主体的なものだけに、見学ではなく、
教員が自ら生徒となった体験でしか、教員は実感できないのではないかと思いました。

小林もブログで論じています。こちらからどうぞ。
ぜひ皆さまにもご実感いただきたいです。同セミナーは2018年度も開催を予定しています。

再放送のお知らせ【テストの花道 ニューベンゼミ】

昨年5/8に放送されました、小林監修・出演
NHK Eテレ「テストの花道 ニューベンゼミ」質問する力
好評につき、また再放送されることになりました。見逃してしまった方にぜひご案内ください!

2/12(月・祝)19:25~19:55 Eテレ
2/17(土)10:30~11:00 Eテレ

 

番組の注目はココ!!
 「伝統的な授業」を受けていても、生徒が少し工夫すれば「主体的な学び」や「対話的な学び」が実現する方法を紹介しています。
 先生・授業者の立場に立つと、「伝統的な授業形式」をすぐに大幅に変えることをしなくても、ほぼ、現在の授業形式のままで、「最初の一歩」を踏み出す方法を紹介しています。

小林のブログで詳細・ヒントを述べています。こちらからどうぞ

 

【終了】(ご案内)2/9京都市立葵小学校・研究発表会

葵校研発案内のサムネイル

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 小林が数年前から時々おじゃましている京都の小学校の先生方が、研究発表会を行います。
 1年ほど前に伺ったときには、先生方から「グループ学習をさせても子どもたちはきちんと話しあわない」という声が続出し、問題解決のためのアクションラーニング風セッションを行ったこともありました。
 すべての教科で、組織的な取り組みをしている小学校です。

 松下佳代先生のご講演も予定している研究発表会、どなたでもご参加いただけるそうです。ご興味のある方はお申込いただき、授業と子どもたちの様子をぜひご覧になってください。

 

 

◆日程
2/9(金)13:30-17:00(13:15より受付)
◆会場
京都市立葵小学校
(京都地下鉄烏丸線 北山駅または松ヶ崎駅下車 徒歩15分
 京都駅よりバス「洛北高校前」または「下鴨東本町」下車 徒歩3分 地図はこちら

お申込は、参加申込書にご記入の上FAX送付、または必要事項を記入の上
「研究発表会参加」のタイトルでメールを送信ください。

≪宛先≫
京都市立葵小学校 教頭 上田 昭宏
aoi-s@edu.city.kyoto.jp

 

【セミナー終了】アクティブラーニング入門講座4

ご参加ありがとうございました
入門講座3に引き続きご参加の方、新たに高校の副校長先生のご参加もありました。
小林が実際に使っていたワークシートを多数紹介。実際に動いて体験しながら、「対話的な学び」を促進する仕組みが組み込まれていることを実感します。わからなかったことは質問タイムで全体共有。プログラムの意図について小林が説明することでより理解が深まりました。
グループでワークシートを使って説明中。
参加したみなさんの多くが強く感じたことは、
「安心安全の場作りが大切」
そのための教師のあり方、どのような行動をとることが重要か。
自分を客観的に見る機会となったようです。
終了後のリフレクションカードより、一部ご紹介します。

全体を通して「気づいたこと」、「理解したこと」
・主体的を促すことは難しいが対話的を促すことはできる/対話が活発に生まれるためには安心安全な場所づくりが大事
・授業では対話や質問介入があったのに対し、HRのワークでは生徒の傾聴や教師のタイムキーパーに重点が置かれており、全く別物という印象を受けました。
・常に安心安全の場を考える/危機的状況には備えつつも感情を一定にすること/グループワークにうまく参加できない生徒が1、2人はいるということを理解することが大切
気づき、理解を基にこれから実践したいこと
・生徒と笑顔で向き合いたい。今までは近寄りがたい人の方が教師力のように思っていたところがあった。/授業をダラダラしない。今までは意図をもってやっていなかった。
・HR活動が、クラスづくりをする場であると、改めて実感しました。/ワークを取り入れていきたいと思いました。
・連絡事項だけで終わらないHRの工夫を広めていきたい。/生徒の安全安心を最優先(前提)にした組織作りに注力したい。/自分の心身を健全に保つ工夫をもっとしていきたい。
全体を通しての感想や質問、要望など
・自分でもやってみたいワークばかりでした。またそのワークをする時、他のワークをするときに意識すべきこと、考えるべきことのヒントを多くもらえました。
・質問にすぐ答える進め方は大変いいと思います。用意していた内容以外のことが聞けて参加してよかった、と満足感があります。

1月に行う入門講座5&6は、反響が大きかった授業体験、組織開発に焦点をあてて行います。初心者の方はもちろん、同じ内容でも新たな気づきのあるプログラムです。お申込は、こちらからどうぞ。

【セミナー終了】アクティブラーニング入門講座3

ご参加ありがとうございました
33名!関東近郊だけでなく、愛知県、鹿児島県からのご参加もありました。
開始後1時間後くらいの様子です。ホワイトボードも机の上もにぎやかになってきました。皆さんの高い集中力、真剣な様子が伺えます。
「授業者を傷つけない振り返り会」を中心にしたワークショップ。
授業見学・研究授業はプレッシャーでやりたくない、という先生も多いのではないでしょうか。越ケ谷高校授業研究会で発明したワークシートを使いながら、先生同士が「対等で、安全な関係」を作り出しながら、「質問、振り返り、気づき」が生まれる仕組みを学びました。
終了後のリフレクションカードより、一部ご紹介します。

全体を通して「気づいたこと」、「理解したこと」
・公開授業は行っていますが、全体に働きかけてはいなかったので、授業見学をどう行っていくか、理解できました。/授業改善委員会の活動を伺い、とても良いなと思いました。
・「見に来てください」カード/GWの中で1人1人に声かけをしていた/授業見学は「生徒を見る」こと/研修会を通じて時間設定が明確でした。
・今までにやっていたことが固定観念であるものが多い/態度目標の重要性/実践を支える理論の重要性
気づき、理解を基にこれから実践したいこと
・マネします/教科会での研究授業の振り返りを対話形式にします。
・授業見学の仕方の改善を提案/対話的な学びの促進から学びの集団、主体的な学びの集団作り
・明後日から始まる三者面談に生かします。
全体を通しての感想や質問、要望など
・先生のセミナーに触発をうけています。リフレクションカードを始めて授業が楽しくなりました。
・全てが新しい発見でした。また参加したいと思えました。ありがとうございました。

翌日は入門講座4です